意思疎通できない原因はただ1つ【脳の認識のワナ】

こんにちは、みなみです。

みなさんは「意思疎通ができない」と感じたことはありますか?

  • 人の話をぜんぜん聞いてくれない
  • 一方的に自分の話ばかりしてくる
  • 説明や言葉が足りなすぎてわからない
  • 伝えたはずの話が伝わっていない
  • なにを言ってるのかさっぱりわからない

などなど。

とくに「職場」「家庭」「夫婦関係」など、近い存在になればなるほど感じますよね?

わたしもしょっちゅう感じています。(笑)

意思疎通できないのなら、いっそ距離を置きたい

なんて思っても、一緒に仕事したり暮らしたりしている以上、かんたんに離れることはできませんから。。この問題って切実だと思うんです。

もっとも身近にある大問題!というわけで。。

今回は、意思疎通できない問題の根本原因について、まとめてみました。

意思疎通できない原因とは?

結論から言うと、意思疎通できない原因は、脳の認識(観点)にあります。

つまり、人間の脳はそもそも意思疎通できないようになっているということ。

このポイントがまずなによりも最優先です。

脳の認識のワナ

意思疎通できない問題は一個人の問題ではありません。

人間共通の問題だってことを、わたしは強く発信したいです。

人間(の脳)はそもそも意思疎通できないのに。。

  • 意思疎通できると思ってしまう。
  • 意思疎通できないのは自分(相手)のせいだと思ってしまう。
  • 意思疎通をはかる方法ばかり探してしまう。

コレ、完全に脳の認識のワナにハマっています

原因は一個人にはない

その証拠に、世の中の書籍やネット情報のほとんどはハウツーばかりです。

たとえば「共通の話題を話そう」とか「第三者に相談しよう」とか「キャッチボールを意識しよう」とか。。

たしかに、それはそれで有益な情報かもしれません。

が。。

それができないから困ってるんだよ!(怒)

と、言いたくもなります。(笑)

一個人のハウツーを変えたところで、この問題が解決するはずありません。

もっと普遍的なものの見方が必要だと思い、わたしはこの記事を書きはじめました。

ぶっちゃけ

ぶっちゃけ、わたしはハウツーばかり求める人間の現在地に怒りすら覚えます。(笑)

これほどまでに脳の認識のワナは強烈なのかと。。(汗)

意思疎通できない「原因」が一個人の中にあるはずないんです。

脳は「希望」を探してしまう

人間って「希望」がなければ生きられないと思うんです。

たとえば、もしこの先、100%どん底の人生だとわかっていたら、生きるのがイヤになりますよね?

だから、人間は「意思疎通できる」という希望がほしいんです。

星をみて希望を祈る女性

でも、ホントの「希望」を見い出すためには、一度「絶望」を知る必要があります。

小手先の希望で前進しても逆効果。

人間は「そもそも意思疎通できないんだ」という絶望を知ることが、唯一「希望」への突破口です。

脳の認識のクセ

脳の認識のワナを構成する要素は4つ。

nTech(認識技術)では、脳の認識のクセと呼んでいます。

脳の認識のクセ
  1. 部分だけをとる(全体はとれない)
  2. 違いだけをとる(共通はとれない)
  3. 過去とつなげてとる(今ここはとれない)
  4. 有限化してとる(無限はとれない)

人間は脳を使っている限り、いつでもこのクセを働かせています。

夫婦関係の例

たとえば、夫婦関係なら。。

1. 部分だけをとる ※条件反射
  • 相手の「言葉」に感情がふれる。
  • 相手の「表情」に感情がふれる。
  • 相手の「行動」に感情がふれる。など。

↑ 「言葉・表情・行動」の裏にある背景をみれない。

2. 違いだけをとる ※相対比較
  • 他の夫婦と比較してしまう。
  • 世間一般の夫婦像と比較してしまう。
  • 描いていた理想と比較してしまう。など。

↑ ホントは比較する必要ないんだけど、してしまう。

3. 過去とつなげてとる ※連想
  • 楽しい経験/イヤな経験とつなげてしまう。
  • 常識化したイメージとつなげてしまう。
  • 父親母親とオーバーラップさせてしまう。など。

↑ 過去(or 過去から連想した未来)しかイメージできない。今ここをみれない。

4. 有限化してとる ※決めつけ
  • 夫(妻)はこういう人だ。
  • 夫(妻)ならこうするべき。など。

↑ 相手(自分)を無限の可能性としてみれない。

仲の良い夫婦であれ/悪い夫婦であれ、この4つのフィルターを必ず通しています。

結果的に、相手のことを好きになったり、嫌いになったり、条件によってコロコロ変わってしまうのが人間です。(苦笑)

希望は違いをつくるためのワナ

ちなみに、脳の認識のワナ(仕掛け)がいちばん色濃く含まれているのは、2. 違いだけをとる(共通はとれない)です。

「違いだけをとる」のはわかるけど「共通はとれない」ってのがわからない。

共通なんて普通にとれるよ

と、思っている人はいるはずです。

ラブラブ恋人同士の例

たとえば、結婚前の恋人同士はラブラブ状態なので、それって「共通化」しているのと同じです。

くっついちゃってますからね。(笑)

この人のことが好き
この人とずっと一緒にいたい
この人となら一生やっていける

でも、これってホントの「共通化」じゃありませんよね?

だって、他の対象(お相手)との違いを明確につくり、2人だけで(部分的に)ラブラブ状態になっているわけですから。。

ラブラブのカップル

バリバリ違いをつくっているわけですよ。(笑)

つまり、他の対象という、ある意味「共通の敵」がいることで「共通の味方化」してるだけ。

共通の敵(違い)をつくることで共通化しているイラスト

そんなのは条件が変わればかんたんに崩れてしまう「ニセモノの共通」なんです。

結婚した途端にじょじょに気持ちが逆方向へ行ってしまう理由はここにあります。

「この人とならわかりあえる」という希望は、じつは違いをつくるためのワナ(仕掛け)なんです。(怖)

人間は同じ映像をみたことがない

世の中にはいろんなハウツーが出回っていますけど、脳の認識のワナを知らない状態でがんばっても意味ないです。

ていうか逆に、がんばればがんばるほど期待は裏切られ、過去のイメージを蓄積し、自分の中の「常識」が強固になっていきます。

この常識を nTech(認識技術)では「脳の観点」とも呼びます。

観点の殻の中にいる人たち

人間は物心ついたころには「観点」が強固になっていて、観点の殻の中から出られなくなってしまいます。

ひとり一人みんなバラバラの観点で、別々の認識画面をみているってことです。

VRヘッドセットをかけてる男女

意思疎通しているように思えても、ぜんぜんしていない。

人間は、1分1秒たりとも同じ映像をみたことはないんです。(脳機能が同じなので似かよってみえるだけ)

コレ、めちゃめちゃ(×1000兆倍くらい言いたい)重要なお話です。

関連書籍&記事の紹介

↓ nTech(認識技術)開発者、ノジェス氏の著書。今回の内容がさらに詳しく書かれています。

↓ コミュニケーションに対するイメージがそもそも間違っているというお話です。(今回の記事と同じテーマ)

意思疎通できない。コミュニケーションが難しい理由とは? 意思疎通できない。コミュニケーションが難しい理由とは?

↓ 理想的なコミュニケーションについて書いています。

【nTechの理解】理想的なコミュニケーション(ゼロベース思考とSSM)

↓ 過去とつなげてとる(今ここはとれない)脳の認識のクセを掘り下げて書いています。

【nTechの理解】脳は今ここを認識できない(夢をみているから)

↓ 観点6つの対称性について、人間は観点から逃れられないというお話です。

【nTechの理解】観点6つの対称性の問題 【nTechの理解】観点6つの対称性の問題

まとめ

ここまでの話をまとめます。

  • 意思疎通できない原因は、脳の認識(観点)。
  • 人間の脳は、そもそも意思疎通できないようになっている。
  • 意思疎通できない問題は、人間共通の問題。
  • ホントの「希望」を見い出すためには「絶望」を知る必要がある。
  • 脳の認識のクセ4つ(部分、違い、過去、有限化)。
  • 希望は違いをつくるためのワナ。
  • 人間は1分1秒たりとも同じ映像をみたことがない。

以上、意思疎通できない原因と「脳の認識のワナ」についてでした。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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