こんにちは、みなみです。
みなさんは、ラプラスの悪魔ってご存じですか?
19世紀の数学者 ピエール・シモン・ラプラス が自著において主張した「超越的な存在」のことを言います。
以下、ラプラスが主張した内容の要約です。
ある瞬間における宇宙すべての粒子の位置と速度がわかり、且つ、それらのデータを解析する能力をもつ知性がもし存在すれば、その知性にとって不確実なことはなにもなく、無限の未来を(過去同様に)完璧に知ることができる。
宇宙のはじまりにおいて、宇宙の未来は決まっていたという「決定論」をあらわすものです。
ラプラスの悪魔
ラプラスの悪魔は、未来を完全に予測できるモノ凄い存在です。
自由意志なんてない!?
たとえば、みなさんが過去になにをしてきたのか?
そして、今このブログを読んでいることや、この先の未来に至るまで、悪魔にはすべてがお見通しで「はじめから決まっていた」ことになります。
人間的にはかなり残念な気持ちになりますよね?
われわれの自由意志なんてないわけですから。。(汗)
その後、ラプラスの悪魔は、量子力学が登場する20世紀まで完全否定されることはありませんでした。
量子力学の登場
量子力学とは超ミクロの世界をあつかう学問です。
宇宙で起こるすべての現象は「確率的」だという理論が生まれます。
あらゆる存在は「粒子」のような性質と「波動」のような性質をあわせもち、人間が観測した瞬間に波動は粒子化されます。
つまり、自分がみた瞬間に存在は粒子化する!
「だるまさんがころんだ」と同じです。(笑)
オニが後ろをふり向いた瞬間に友だち(存在)がピタッと止まるのは、波動が粒子化するイメージと同じ。
粒子化するまでの友だち(存在)は、粒子もできたり波動もできたり、不確定に動いています。
あらゆる存在には人間の観測が関わるため、宇宙で起こるすべての現象は確率的だってことがわかりました。
つまり、ラプラスが言った。。
ある瞬間における宇宙すべての粒子の位置と速度・・・
は、そもそも「わからない」ことが証明されたんです。(不確定性原理)
ラプラスの悪魔は量子力学によって完全に退治されてしまいました。
ちなみに、この辺りのお話は「認識=存在」として、コチラの記事にもまとめています。
【nTechの理解】認識=存在(認識と存在はわけられない)マクロの世界で生きる悪魔
量子力学によって悪魔は退治された! とは言え。。
それはミクロの世界に限った話です。
たとえば、惑星が宇宙をどのように動くのか?
マクロの世界ではさまざまなモノの動きを計算し、予測することができます。
それに決定論を全否定すると完全に不確定な世界になってしまい、存在のカタチを維持することすらできなくなりますよね?(笑)
マクロの世界という限定的な範囲では、まちがいなく悪魔(決定論)は生きています。
決定論と自由意志論の矛盾
決定論を否定するか/肯定するか?
否定したらマクロの世界は成り立たないし、肯定したら悪魔に支配されてるのと同じで、われわれの自由意志はなくなります。
もちろん、どっちか片方に決めなければいけないわけではありません。
マクロは決定論/ミクロは自由意志論ってことでも、いいっちゃあいいんですけど。。なんか腑に落ちませんよね?(笑)
そう、決定論と自由意志論の「つながり」がわからないんです!
両者の関係性をあきらかにできるのが、nTech(認識技術)です。
悪魔はどこからきた?
今の数学・物理学では、決定論と自由意志論の矛盾を解消することはできません。
なぜなら、ラプラスの悪魔はどこからきたのか?
その答えを示していないからです。
ある瞬間における宇宙すべての粒子の位置と速度・・・
が、わかる超越的な悪魔がいたとしても、悪魔そのものの情報がわからなければ、なにもわかっていないのと同じです。
sTech(科学技術)のアプローチ
数学・物理学をはじめとする今の科学のアプローチは?
どんどん細分化して真理を追求するアプローチです。
つまり、認識「する側」と「される側」が完全に分離している!
これが西洋の学問の特徴であり、限界です。
粒子を細分化すると波動になり、たしかに量子力学の世界では人間の観測を取り入れて悪魔を退治するところまできました。
しかし、粒子と波動の二重性を成り立たせる大元にはなにがあるのか?
科学技術のアプローチでは、大元のラスボスには辿り着かないです。(笑)
なぜなら、今の科学は完全に脳の認識のワナにハマってるから。。
この辺りのお話はコチラをご覧ください。
【nTechの理解】脳は部分だけをとる(目的を見失う人たち)nTech(認識技術)のアプローチ
nTech(認識技術)のアプローチは、sTech(科学技術)とは真逆です。
存在(粒子)をわけてわけてわけて。。いくのではなく、粒子と波動を成り立たせる「源泉の動き」から出発します。
科学は認識「する側」と「される側」を分離して、源泉のイメージをべつの「存在」で捉えようとします。
しかし、実際は真逆!
認識「する側」と「される側」は関係していて、すべての存在は「源泉動きの変異体」だと言えます。
つまり、源泉の動きが存在っぽくみえるだけ(存在が動くのではなく、動きが存在っぽくみえるだけ)!
この現実はパラパラ漫画(仮想空間)のなかにいるようなものなんです。
この辺りのお話は、Web3.0と比べるとわかりやすいのでコチラをご覧ください。
Web3.0(ブロックチェーン)の限界を補う技術とは?【夢の永久機関の誕生】科学は源泉のイメージを「存在」で捉えることについてはコチラが参考になります。
【nTechの理解】脳は無限を認識できない(有る中毒)パラパラ漫画の「動き」についてはコチラにまとめています。
【nTechの理解】どんな動きを反復するのか?源泉の動きが存在っぽくみえるだけ! とは言え。。
という人はいるでしょう。それもそのはず。。
脳を基準にした認識は、科学のアプローチと同じです。
だから、すぐ理解できるはずないんです。(苦笑)
最低でも3~7日間くらいの時間をつくり、ベースを理解した上で実践しなければホントの理解はムリ。
今はまだ「天動説」から「地動説」以上のパラダイム転換の可能性をみれる人は少ないです。
まとめ
ここまでの話をまとめます。
- ラプラスの悪魔は「決定論」をあらわす超越的な存在。
- 量子力学は超ミクロの世界をあつかう学問。
- あらゆる存在は人間が観測した瞬間に粒子化する(だるまさんがころんだ)。
- マクロの世界で悪魔(決定論)は生きている。
- 科学は決定論と自由意志論のつながり(関係性)がわかっていない。
- 西洋学問の限界は、認識「する側」と「される側」を分離すること。
- sTech(科学技術)は完全に脳の認識のワナにハマっている。
- nTech(認識技術)は粒子と波動を成り立たせる「源泉の動き」から出発する。
- 存在が動くのではなく、動きが存在っぽくみえるだけ。
- 理解するには、最低でも3~7日間は必要。
以上、決定論と自由意志論の矛盾は解消できるのか? についてでした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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