こんにちは、みなみです。
前回は、筒井康隆氏の「家族八景」という作品について書きました。
【家族八景】人の心が読める超能力(テレパシー)の可能性今回は、その続編の「七瀬ふたたび」について。。
nTech(認識技術)の価値観とつなげて書いてみようと思います。
※若干ネタバレなのでご注意ください。
SFの世界が実現できる理由
前回の「家族八景」は、人の心が読める超能力者(テレパス)の少女が8つの家族を転々とするストーリーでした。
超能力を通して、一般家庭でくり広げられる生々しい人間関係を体感できる、めちゃめちゃおもしろい作品です。(笑)
七瀬ふたたび
一方、続編の「七瀬ふたたび」は、同じ主人公でもストーリーはまったく違います。
精神感応能力者(テレパス)のほかに、予知能力者、念動力者、時間旅行者(タイムトラベラー)など、さまざまな超能力者が登場し、SF色が強いです。(笑)
「家族八景」が人間の本音にフォーカスしてる作品ならば「七瀬ふたたび」は超能力者の使命を問うシーンがあるなど、哲学的な要素を含む作品です。
哲学的な難題
なぜ、わたしがこれらの本を題材にしてるのかというと。。
SFの世界は、sTech(科学技術)では実現不可能である
しかし、nTech(認識技術)が加われば実現可能である!
と、言いたいからです。
科学技術が進歩すれば、SFの世界に近づくことはできます。
が、かならず最後は「哲学的な難題」にたどり着きます。
たとえば「七瀬ふたたび」に登場する時間旅行者(タイムトラベラー)の話がわかりやすいです。
現実とはなにか?
時間旅行者(タイムトラベラー)は、この作品のなかでも「最後の超能力者」と呼ばれるくらい最強の能力を持っています。
だって、たとえば、なにか自分に不都合なことが起きても、すぐ過去にさかのぼってやり直せるんですから。。(笑)
ただし、その場合には、2通りの世界ができてしまうことになります。
- 自分にとって不都合な世界
- 自分にとって好都合な世界
いわゆるパラレルワールド(代替宇宙)です。
この作品の超能力者も、この難題の答えを出せずに悩むシーンがありました。
つまり、この現実とはなにか?
今の科学技術は明確な答えを出せていません。
なぜなら、科学技術の認識アプローチが間違っているからです。
科学技術と認識技術のアプローチの違いについては、コチラをご覧ください。
【ラプラスの悪魔】決定論と自由意志論の矛盾は解消できる?現実は錯覚(虚構)である
わたしは、nTech(認識技術)を活用し、sTech(科学技術)がもっと進化すれば、タイムトラベルは可能だと思っています。(笑)
いや、ホントに!
もちろん、ふつうに考えたらそんなことできませんよ。(笑)
だって、今の科学は「存在ありき」の認識アプローチですから。。
存在が時間をさかのぼれるはずありません。(笑)
しかし、そこにnTech(認識技術)の観点を加えると。。
自分と自分がみている世界は実在しない
もちろん「時間」も「空間」も「存在」も実在していない!
つまり、この現実は錯覚(虚構)である!
と言い切ってるのが、nTech(認識技術)です。
PU(パーソナルユニバース)
「自分」も「宇宙」も「時間」も、そもそも実在していない!
それらはみな「源泉の動き」の変異体に過ぎないんです。
言いかえれば、源泉の動きが夢をみてるのと同じ。
そう考えれば、タイムトラベルの可能性もあるような気がしませんか?(笑)
極論を言うと、なんでも自由に創造すればいいんですから。。
そもそも「宇宙は一個」という固定観念が間違ってるんです。
宇宙は「今ここ」ものすごいウルトラスピードで生滅をくり返してます。
仏教では、この世はすべて「創造」と「破壊」をくり返し、つねに動いてると言います。
また、理論物理学の最先端、M理論では1秒間に10の500乗個の宇宙ができたり(生)消えたり(滅)してると言います。
つまり、この現実は「無限大の宇宙」が有機的に重なり合ってると考えたほうが辻褄があうんです。
このことを、nTechでは、PU(パーソナルユニバース)と呼んでいます。
PC(パーソナルコンピュータ)と同じ
PU(パーソナルユニバース)を理解するためには、PC(パーソナルコンピュータ)をイメージするとわかりやすいです。
たとえば、PCの画面で動画をみているとします。
その動画に出てる人物は、PCのなかには実在しませんよね?
PC画面の映像は「0」と「1」の電気信号の組み合わせで、その動き(デジタルの動き)が速すぎて目の錯覚を起こしてるだけ。
コレと原理は同じです。
つまり、この現実はPC画面のなかの世界と同じ。
視覚的な目の錯覚だけでなく、他の4感覚も錯覚してるってことなんです。
デジタルの動きについて、もっと詳しく知りたいかたはコチラをご覧ください。
【nTechの理解】どんな動きを反復するのか?タイムトラベルの実現性
では、タイムトラベルの実現性は?
たとえば、PC画面のなかに「過去」や「未来」のストーリーを動画として再生することはできます。
同じように、PU画面のなかに(5感のすべてをリアルに体感できるデバイスが発達し)精度の高いストーリーを再生することができれば、それはもはやタイムトラベルと言ってもよい気がします。(笑)
そもそも「過去」も「未来」も実在しないわけですから「今ここ」ストーリーは自由に創造すればいいんです。
sTech(科学技術)の進化を、nTech(認識技術)が後押しする。
そんなふうにしてSFの世界は実現するんだと、わたしは思っています。
まとめ
ここまでの話をまとめます。
- SFの世界はnTech(認識技術)が加われば実現可能。
- 科学が進歩すると、かならず哲学の難題にたどり着く。
- 今の科学は「現実とはなにか?」の答えが出せていない。
- 今の科学の認識アプローチは間違っている。
- 「時間」も「空間」も「存在」も実在していない。
- すべては「源泉の動き」の変異体、この現実は錯覚(虚構)である。
- 宇宙は一個ではない、今ここウルトラスピードで生滅をくり返してる。
- 過去も未来も実在しない。今ここ自由に創造することでタイムトラベルは実現可能。
以上、SFの世界が実現できる理由についてでした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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