こんにちは、みなみです。
今回は、nTech(認識技術)の理解を深める内容です。
観点の6つの対称性の問題について、まとめてみました。
※この記事は、nTechに興味のある方を対象に書いています。
あらゆる問題の根本原因
人間関係の悩み
さまざまな社会問題
政治や国家間の外交問題
などなど。
世の中には細かくあげれば切りがないほど、たくさんの問題が存在しています。
nTech(認識技術)では、これらの問題に共通する根本原因を「観点の問題」と規定しています。
観点とは?
観点とは「ものの見方」の基準点です。
どんな対象をみるにせよ、どこからみるのかでみえる光景は変わってきます。
- 表からみるのか、裏からみるのか
- 上からみるのか、下からみるのか
- 売り手目線なのか、買い手目線なのか
さまざまな観点は条件や状況により変わるものの、どちらか一方の観点に固定しなければみることができません。
表と裏を同時にみることはできませんからね。
人間の脳には「全体をみることができない」機能的な限界があります。
nTech(認識技術)がお伝えしたい観点の問題は一個人の目線レベルの観点よりも、このような人間共通の「脳機能」の観点に固定されてることを指します。
なので、それを頭の片隅に置いたうえで読み進めていただけると幸いです。
いずれにせよ、今回の記事でいちばんお伝えしたいのは、人間は観点から逃れられない点です。
観点6つの対称性の問題
観点の問題は、以下の6つに分類できます。
それぞれがペアになってるので、6つの対称性と呼んでます。
では、観点に固定されることで、日常にどんな問題が起きてしまうのか順番にみていきます。
① 認知と非認知
観点があることをそもそも認知してないと、無意識に相手をバカにして相手の存在自体を否定してしまいます。
以下、観点の非認知の問題をあらわした牛と虎の愛の物語です。
牛子は、虎男のために毎日一生懸命、おいしい草を準備して、心から最善を尽くしました。
それを受け、虎男は牛子に深く感謝しながら、準備してくれた草をおいしそうに食べました。しかし、本当はガマンしながら無理をして、その草を食べていたのです。
そして、虎男も、牛子のために毎日一生懸命、柔らかい肉を準備して、心から最善を尽くしました。
それを受け、牛子は虎男に深く感謝しながら準備してくれた肉をおいしそうに食べました。しかし、本当はガマンしながら無理をして、その肉を食べていたのです。
これぞまさしく、日本の典型的な建前コミュニケーションの例です。
結局、牛子と虎男は別れることにしました。
そして、別れ際に、お互いこんな言葉を残しました。
「わたしはあなたのために最善を尽くしました!!」
牛子は牛子なりに虎男のために最善を尽くし、虎男は虎男なりに牛子のために最善を尽くしていました。
つまり、お互いに自分の観点の中だけで物ごとを考え、自分流に最善を尽くしていたわけです。
観点の非認知の問題は、このように知らず知らずのうちに進行し、気づいたら相手の存在を否定してしまいます。
もちろん、冷静に考えれば、自分にも相手にも観点があることくらい知ってるでしょう。
しかし、当の本人になるとそんな余裕はなくなってしまうものです。
一方、観点の問題を認知していたとすると、少なくとも観点が問題と思うことはできるので、相手の存在まで否定することはないでしょう。
これだけでもだいぶ違うと思うので、もしコミュニケーションに問題を感じてる方がいたら、一段階、観点を意識してみるだけでもだいぶ変わると思います。
ただ、そうは言っても、観点をただ認知してるだけでは観点そのものから自由になれてないので、抜本的な解決にはなってません。
つまり、次の(②以降の)問題が待ってるということです。
② 異質と同質
観点はみんな持っているものの、みんな異質です。
もちろん、比較的、似通った観点を持ってる人はいますけど、完全に一致する人はいません。
だから人間は摩擦衝突が止まらないんです。
結果的に「うつ」「自殺」「殺人」「戦争」などに発展することもあります。
かと言って、みんな持ってる観点を無理やり同質化しても問題です。(できないんですけどね)
仮にできたとしても、個性はなくなりロボットやファシズムのようになってしまいます。
③ 固定と流動
観点が固定してると、相手を受け入れたり、理解することができなくなります。
それにいつも観点が固定されてるので、外からの刺激も入りづらくなり、マンネリで無感動な日常になってしまいます。
観点が流動的だと、相手に合わせてばかりになります。
自分の本音を殺し、いつも笑顔で相手に寄り添ってばかりいると、自分自身のアイデンティティは定まらなくなります。
自分は一体なにがしたいのか?
自分の本音すらわからなくなってしまいます。
日本はとくに建前文化がひどいですから、無意識で相手に合わせるのが当たり前になってる人はとても多いです。
④ 自発と他発
観点の他発とは、自分以外の「他人がつくった観点」という意味です。
観点の他発は自分に自信が持てなくなります。
いつも誰かがつくった観点の上で動いてるため「なぜそうなるのか?」といった根拠が曖昧になるからです。
その意味では、人間はそもそも自分以外の誰かがつくった「言語」を暗記し、考えたり表現したり、思考論理を展開してるので、全ての人間の観点は他発だと言えます。
人間は基本的にみな自信がないものです。
人間とはなにか?
この問いに自信を持って答えられる人はなかなかいませんからね。
仮に自分で観点をつくれたとしても、その観点を共有することはとても難しいです。
観点の自発の問題は、結果的に共有できずに孤独になってしまうことです。
たとえば、会社の経営理念がなかなか社員に浸透せず、社長が孤独になりやすいのもこのためです。
⑤ 否定と肯定
相手の観点を否定してばかりだと、相手は怒ったり、気分を害してしまいます。
かと言って、相手の観点を肯定してばかりだと、相手に従うことになります。
奴隷のような生活を繰り返していると自分の創造性も失われていきます。
⑥ 完全と不完全
自分の観点を完全だと思えば、ガンコで傲慢になります。
人に自分の意見を押し付けてばかりだと、当然、人間関係はうまくいきません。
逆に、自分の観点を不完全だと思えば、なにをするにも自信が持てず意思決定が難しくなります。
最後に
以上、6つの対称性の観点は、それこそ6方向からの観点で観点固定の問題を網羅しています。
どの観点を持ったとしても問題は起こります。
人間は5感覚と脳を基準にものごとを観察している限り、観点の問題から逃れることはできないんです。
これは人類共通の問題です。
脳機能の観点を変化・上昇させ、この問題を解決できる技術が、nTech(認識技術)です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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