こんにちは、みなみです。
最近は、新型コロナウイルスの影響もあり、在宅で仕事する人が増えました。
そのため、SlackやChatworkなどのチャットツールでコミュニケーションしてる人も多いでしょう。
電話は人の時間を強制的に止めてしまうし、メールだとレスポンスに難があるのでチャットツールはとても便利です。
ただ、そうなると必ずあらわれるのが「コミュニケーションできない人」問題です。(笑)
意思疎通できないことによるコミュニケーションロスって精神的にも肉体的にも負担がかかりますからね。(汗)
というわけで、今回は在宅ワークでの不毛なやりとりについてまとめてみました。
在宅でありがちな仕事での不毛なやりとり
コミュニケーションはただでさえむずかしいのに、文字ベースになるとその課題はより一層、顕著にあらわれます。
たとえば。。
- 話が端的すぎてなにを言ってるのかわからない。
- ダラダラと結論が最後にくるので読みづらい。
- こちらの質問に答えず、逆に質問が返ってくる。
- そもそも文字をちゃんと読んでくれない。
- 結局、いつも電話するハメになる。
などなど。(笑)
何度も同じやりとりが発生し、話がいっこうに前へ進まないとイライラしますよね?(苦笑)
こういう人は「事実」と「思い込み」の切り分けができない人です。
ずっと思い込みの中にいる
事実と思い込みの切り分けができない人は、ずっと思い込みの中にいる人です。
なので、文字ベースではなく、たとえ電話や対面で話したとしても基本的には同じ。
電話や対面だとまだマシって言うだけですね。
対処法として、可能なら一緒に仕事しないのがベストですが、そう簡単に関係性は変えられませんから、まずは事実と思い込みの違いについておさえておく必要があります。
事実と思い込みの切り分け
事実とは、客観的なもので、100人中100人が「Yes」と言うようなことです。
思い込みとは、主観的なもので、個人の勝手な感想です。
それぞれを表にしてみると、こんな感じでしょうか。
事実と思い込みの違いは「脳の認識のクセ」と関係します。
ようするに「脳が認識しやすい=事実」で「脳が認識しづらい=思い込み」です。
かなり本質的になりますけど、現実(事実と思い込み)を構成する認識の3要素について、こちらの記事にまとめています。
【nTechの理解】認識の3要素(主体・客体・背景)とは?思い込みの中にいる人の特徴
思い込みが強い人とのコミュニケーションの例をいくつかあげます。
共通して言えるのは「わかってもらえている」という思い込みです。
よく、話が端的すぎてなにを言ってるのかわからない人がいます。
たとえば。。
〇〇がわかりません
など。。その言葉の背景となる情報がないので、受けとる側が困ってしまうケースです。(苦笑)
「〇〇をしてほしい」と指示を出すのであれば、少なくとも、なぜしてほしいのかの要約をひと言ふた言、添えるべきです。
また「〇〇がわかりません」と質問するのであれば、なにをどのように調べたのか、自分がどこまでわかっていて、どこからがわからないのか、という境界線を示すべきです。
理解度0%の人と70%の人とでは、回答の仕方がぜんぜん変わってきますからね。
このように言葉足らずだと、こちらから確認する手間が増え、ひどいときには何回も余計なやりとりが発生してしまいます。
もちろん、具体的な背景を書きすぎるのもよくないので、必要に応じて電話を活用するのはよいと思います。
箇条書きを使わずに、ダラダラと結論を最後に書く人がいます。
たとえば、こんな感じ。
ちょっとオーバーかもしれませんが、ダラダラと結論が最後にあってメッチャ読みづらいです。
こういう場合は、言いたいこと(結論)を最初にもってきて、かつ、箇条書きにできるところはして、ある程度、行間も入れたほうが読みやすいです。
たとえば、こんな感じ。
以下、①~③の中からご都合のよい日を教えてください。
◆日程候補
① 11(月) 10時~
② 12(火) 13時~
③ 13(水) 15時~
◆変更理由
〇〇が間に合わなくなったため
(補足)
仕入れ先A社の都合により、〇〇が〇〇となり、日程変更した方がよいと判断しました。ご都合が悪いようでしたら、いくつか候補日をください。
スッキリと読みやすいですよね。
このように ”(補足)” として、”変更理由” とその背景を切り分けると、さらに読みやすくなります。
こちらの質問に答えてくれない人も多いです。
それどころか、逆に質問が返ってくるケースもあります。(苦笑)
たとえば、こんな感じ。
〇〇の件ですけど、以下の2パターンあるとしたら、どちらを選択したほうがよいでしょう?
・Aパターン
・Bパターン
〇〇だった場合の基準が知りたいです。
Cの件はどうなってますか?
ぜんぜんQ&Aになっていないです。(苦笑)
あきらかに文字をちゃんと読んでないですよね。
これは返答者の頭の中で、AかBのどちらかハッキリ言えない理由があって「Cの件によって左右されるものだから」など、話が勝手に進展しているのかもしれません。(頭が良すぎてコミュニケーションできない人は結構います)
いずれにせよ、この質問に対する返答の第一声は、Aなのか、Bなのか、わからない(条件がある)のか、3択になると思うんです。
もし、わからなかったり、こみいった条件があったりするのであれば、第一声の後に、補足として伝えても遅くはありません。
質問がクローズできずに、話がどんどん変な方向に進展してしまうと、結局、電話して軌道修正するしかなくなってしまいます。
でも切り分けるのってむずかしい
事実と思い込みを切り分けることは重要です。
ただ、そうは言っても「切り分ける」のって意外とむずかしく、わたしも油断すると先ほどの例のようなことをやってるときはあります。(笑)
それに正確な認識をすればするほど、事実と思い込みの違いって、じつはなくなるんです。
nTech(認識技術)における事実と思い込みの定義はある意味同じ!
本質的な見方をすると、すべては「思い込み」になってしまうんです。
今回はそこまで深掘りしませんが、本質的な認識の変化に興味のある方はこちらの記事をご覧ください。
【nTechの理解】真実と錯覚(現実・事実・思い込み)の定義それぞれの言葉の定義についてまとめています。
仕組みで解決しないことが不毛
事実と思い込みの切り分けができないと、仕事は前へ進みません。
そして、なによりも、事実としての共通認識がとれなければ、問題を「仕組み」で解決することができません。
仕組みで解決せず、属人的な個人の能力にまかせた解決になってしまうと、また同じ問題が起きたときに、同じ人が同じ時間を使って解決することになるので、まさに不毛です。
でも、それってある意味、日本人だからできることなんです。
数年前、Chatwork社を創業された山本敏行さんに インタビューさせていただいたことがあります。
山本さんはシリコンバレーでの経験が豊富で、アメリカ人と日本人の仕事の違いを教えてくれました。
アメリカは1%の天才が99%を動かしてる国なので、放っておいたらとんでもないことになり、なにごとも仕組みで解決せざるを得ないそうです。
でも、日本はひとり一人の能力がそれなりにあり、平均してみんな60点くらいとれるため、仕組みではなく属人的なやり方でもなんとかなってしまうとのこと。
たしかにそうかも!って思いますよね?
おそらくなんですけど、これはアメリカ人に限った話ではなく、大きく分けると日本人と日本人以外に分かれる特徴なんじゃないのかなぁ、と思いました。
日本って独特だって言いますからね。
いかに仕組みを使って解決できるのか? それが今の日本の課題だと思います。
まとめ
ここまでの話をまとめます。
- 仕事ができない人は、事実と思い込みの切り分けができていない。
- 切り分けができない人はずっと思い込みの中にいる。
- 事実とは客観的なもの。思い込みとは主観的なもの。
- ”わかってもらえている” という思い込みが不毛なやりとりを生む。
- 本質的には、事実と思い込みの違いはない。
- 日本の課題は仕組みで解決すること。
以上、在宅ワークでの不毛なやりとりと「事実」と「思い込み」についてでした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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