【夫婦の歯車】夫(わたし)はどんなエンジンで動いているのか?

【夫婦の歯車】夫(わたし)はどんなエンジンで動いてるのか?

こんにちは、みなみです。

今回は、夫婦のチャレンジにまつわる話として、夫であるわたしのエンジンについてまとめておこうと思います。

エンジンとは、幼少期の決断です。

人間は、幼いときに決断したエンジンをまわし続け、その後もずっと同じ、思い方・やり方のパターンをくり返しています。

なので、夫婦がお互いのエンジン(パターン)を知っておくことは、コミュニケーションを変革する上で、めちゃめちゃ重要になります。(必須です)

というわけで、今回は、夫(わたし)にフォーカスをしぼり、まとめてみました。

ちなみに、夫婦のチャレンジについては、こちらの記事に書いています。

夫婦のコミュニケーションを変える。冷たい歯車から温かい歯車へ【3つのチャレンジ】 夫婦のコミュニケーションを変える。冷たい歯車から温かい歯車へ【3つのチャレンジ】

また、関連する記事は「夫婦カテゴリ」にまとめていますので、よければご覧ください。

夫のエンジン

わたしのエンジンをひと言であらわすと「不安」です。

いつも不安がベースにあって、その不安を解消し「安心」を手に入れるために動くパターンです。

ただ、いくら不安を解消し、安心を手に入れたとしても、それは一時的なもので終わります。

なので、また同じことをくり返すんです。

つまり「不安」→「安心」→「不安」→「安心」→ のパターンを一生くり返すってことです。

因果(不安と安心)の図

夫の得意技

つぎに、わたしの得意技です。

ここで言う「得意技」とは、不安を解消し、安心を手に入れるための「ワザ」です。

思い方・やり方のクセって言ってもいいですね。

つまり、わたしはいつも同じワザをつかって、安心を手に入れてるってことです。

わたしの得意技は大きくわけて2つ。

  1. 孤独をつくる
  2. 原点に立ち戻る

です。

わたしはキホン、ひとり(孤独)のほうが落ち着くし、安心なんですよね。

そうすることで安全領域を確保しつつ、原点に立ち戻ろうとします。

これは「急がばまわれ」のイメージに近いです。

なにか限界が訪れたときにあせって前に進むのではなく、一旦スタート地点に戻り、仕切りなおすことで突破するようなイメージです。

この2つは、ホントにしょっちゅうやっています。

というわけで、わたしのエンジン(得意技を含む)をまとめると以下になります。

  1. 不安(限界)
  2. 孤独
  3. 原点
  4. 安心(突破)

わたしは、幼いころから ①~④をくり返し、延々とエンジンをまわし続けています。

たとえるなら即身仏!?

わたしのエンジンのパターン(①不安 → ②孤独 → ③原点 → ④安心)をたとえるならば、即身仏(そくしんぶつ)です。(笑)

即身仏の絵

即身仏とは、肉体は現身のままの仏です。

生きたままミイラになる(正確にはミイラとは違う)過酷な修行で、何年もかけて仏になる準備(断食など)をし、地下の石室に入り、ひたすらお経をとなえ続けます。

石室には酸素を確保する竹筒のみ通してあり、みずから外に出ることはできません。

生と死の「間」を得るため、悟りをひらくためにひたすら準備をして、完全を目指すことはわたしの行動パターンにそっくりなんです。

追求するタイプ

わたしは、どちらかというと追求するタイプの人間です。

少なくとも、並行していろんなことを同時にやるのは苦手で、ひとつのことに集中し、時間をかけて取り組んでいくタイプです。

スピード感に課題はあるものの、一つひとつ確実なステップをふみ、多くのエネルギーを投入します。

孤独をつくり、究極の一点(間)を求める感覚がいつもありますし、なによりも、進化をともなわない動きをくり返すことがイヤでたまりません。

たとえば「不安」→「安心」→「不安」→「安心」→ のような動きのパターンにとどまっていることがイヤなんです。

不安と安心の「間」を探し、超えていきたい!

そして、ホントの意味で、永遠にとどまらない「動きそのもの」になりたいっていう気持ちが強いです。

始まりも終わりもない世界をいつも求めているんです。

わたしの「原点に立ち戻る」得意技は、まさにこの動きのあらわれです。

念のため

ちなみに、誤解なきようお伝えしておくと、わたしはそこまでガマン強い人間ではありませんし、即身仏になりたいと思ったこともありません。(笑)

あくまでもパターンが似てるというだけの話です。

あと、これは推測なんですけど、即身仏にチャレンジし、土中入定するくらい修行を重ねた人って、きっとガマンするとか、しないとか、その領域を超えてると思うんですよね。

わたしは、肉体的なガマンはしたくないけど、ガマンする/しないの因果を超えることについては、めちゃめちゃ興味があります。

エンジンがつくられた背景

ここからは、わたしのエンジンがつくられた背景をお伝えします。

安心安全の家庭環境

わたしは、幼いころ(小学2年の夏休みまで)は、東京足立区の西新井というところに住んでいました。

西新井大師のすぐ近くです。

父と母と姉(5つ上)の4人暮らしでした。

わたしのエンジン(不安)の主たる要因は、幼少期の家庭環境(とくに母との関係)にあります。

と言っても、家庭内が不安だったわけではなく、その逆です。

わたしにとっての母

わたしにとって、母は絶対的な安心の存在でした。

抱っこしてくれたり、おんぶしてくれたり、いつでもくっついていたので、今でも母の肌感覚はよく覚えています。

母に抱っこされているわたし

わたしが35歳のときに他界しましたけど、生涯を通して怒られたことは一度もなく、いつでも味方でいてくれる優しい存在でした。

母は大人しくて人見知りでおっとりしてました。

かなり細やかな神経をもっていて、なにも言わなくてもわたしの気持ちを察してくれるような人でした。

母に関しては言葉は不要でしたね。

ただ、おそらく母は人間関係(交友関係とか)で苦労していたはずです。

わたしと同じで、思ってることをすぐ言葉にできないので意思疎通ができず、くやしい思いをしてる場面をよくみかけました。

言葉で話すよりも文章のほうが得意でしたね。(大人になってからよく手紙をもらった)

唯一、気持ちを正確に表現できる方法って感じだったと思いますよ。

なぜなら、母と一体化していたわたしがそうだから。(笑)

わたしにとっての父

一方、父はさすがに男なので、そこまで優しくはなかったですけど、かと言って、めちゃめちゃ厳しいわけでもなく、まぁ普通です。

父は、母と正反対で声がデカく、だれとでもすぐ友だちになってしまうようなタイプです。

あと、これは大人になってから気づいたんですけど、父は光のような性質をもっています。(笑)

思い立ったらまわりの目を気にせずに動くというか、一点をめがけてなんにも考えずに飛んでいくような性格です。

光のように一目散に走る父のイメージ

だから、キホン人の話は聞いてません。(笑)

この点に関しては、ぶっちゃけ、わたしのキライなタイプなので、あんまり似てるとは思いたくありません。

ただ、残念ながら「一点を求めて追求する」という、わたしの片りんはココにありそうだと思ってます。(汗)

わたしにとっての家庭

おしゃべりで光のような性質の父がいるとは言え、そこに特段、大きな問題があったわけではありません。

なので、わたしにとっての母もしくは家庭環境は、究極の安心と言える楽園でした。

家庭の外は不安だらけ

家庭の中が「究極の安心」ということは、家庭の外は「究極の不安」です。

わたしの不安エンジンの源は、まさにココにあります。

わたし

幼稚園に行かなきゃ行けないんだ。お母さんと一緒に居られないんだ。

わたしは、はじめて幼稚園に行くときや小学校に入学するときなどは、とにかく不安でいっぱいでした。

モヤ~とした気持ちが胸につっかえてる感じです。

下の写真は、幼稚園に入ったばかりのころのもので、顔は普通にしてますけど、内心は不安でいっぱいでした。

幼稚園のころの写真

外の世界には、怖い友だちもいるし、厳しめの先生もいます。

わたしは、そういう人たちの前では萎縮することが多かったです。

萎縮して、みずから孤独をつくり出すことで、大人しくて目立たない存在になります。

そうなると攻撃される確率は下がりますからね。

実際、友だちにイジめられたり、先生に怒られることもほぼありませんでした。

得意技の実例

2つの得意技は、ともに「不安」エンジンから派生してできた変異体です。

  1. 孤独をつくる
  2. 原点に立ち戻る

ここでは得意技の実例をいくつか紹介します。

お漏らし事件

幼稚園のとき、園庭にみんなで整列していたときでした。

なにかの行事で、園長先生の話を聞いてたときだったと思います。

わたしはオシッコをしたくなったんですけど、先生にそれを言うことができませんでした。

ガマンしてガマンして、それでも園長先生の話はなかなか終わらず、お漏らししてしまったことがあります。

孤独をつくる
言わずにガマンするのは孤独をつくるのと同じ。声を発さないのはわたしの最大の特徴です。

キライな友だちから逃げる

小学1年のとき、キライな友だちがいました。

力関係がわたしよりも上で、ジャイアンのようなイメージをしてもらえればいいです。

わたしはそういう友だちとは一緒に遊びたくないので、いつもそっと逃げるようにしていました。

めんと向かって「遊びたくない」とは言いません。

でも、そのときは逃げることができず、自転車で追ってこられたんです。

わたしも自転車に乗ってたので、急いでお家に向かってそいつを振り切るように逃げたのを覚えています。

ちなみに、わたしにとってのお家は安全領域であり、原点のイメージともつながります。

わたしはその後の人生でも、このときのように不安からはよく逃げます。

孤独をつくり、原点に立ち戻る
お家は孤独になれる安全領域かつ原点でもある。わたしは不安からはよく逃げます。

なにも話せなかった転校事件

わたしは小学2年の夏休み明けに転校することになりました。

せっかく仲良くなった友だちとも別れ、たったひとりでまったく知らない人たちの中に入っていくわけです。

これは、わたしにとって大事件でした。(不安の境地)

転校した初日、先生がみんなに向かって「転校生のミナミくんです」なんて紹介します。

そこでふつうなら「よろしくお願いします」とか「ミナミです」とかなんとか言うと思うんです。

でも、そのときのわたしはなにも言えませんでした

知らない顔がみんなこっちをみてて、わたしはその光景に圧倒されて、見事に萎縮してしまいました。

結局、なにも言えず自分の席について、その後、3年生になるまでの間、言葉を発さずに過ごしたのを覚えています。

声を出したくても話すイメージがそもそもなかったし、話すきっかけを失っていたということもあります。

まるで石室に入り、みずから外に出るきっかけを失った僧侶のように。。(笑)

孤独をつくる
声を出さずに孤独をつくるあまり、そこから抜け出すきっかけを失ってしまうこともある。

算数ドリルの成功体験

わたしは、小学3年のときに算数の授業についていけなくなったことがありました。

ただ、そのときの担任の先生(女性)のおかげで、その後、しばらくしてみんなに追いつくことができたんです。

母と三者面談をして、小学1年の算数ドリルからやり直そうと提案してくれて、わたしは毎日コツコツとがんばりました。

自分のペースで一つひとつやればできるんだって思いました。

このときの成功体験は大きかったですね。

その後、わたしはなにがあっても原点に立ち戻ることで、みんなに追いつくことができるって自信がついたんです。

原点に立ち戻る
原点(小学1年)に立ち戻ることでみんなに追いついた。このとき以来、コツコツ基礎から積みあげるスタイルは確立した。

高校受験のプレッシャー

高校受験のプレッシャーも大きかったです。

うちはずっと団地住まいで、父と母はいつも「お金がない」と言ってました。

わたしは、うちには私立の学校に行かせてもらう余裕なんてないから、都立だけにしぼって受験しようと決めました。

でも、都立一本で、落ちたらどうしよう?

その不安がわたしをおそいます。

それまでは、なんだかんだ親や先生が助けてくれることもあったけど、高校受験ははじめてひとりで立ち向かわなければならない孤独な闘いです。

わたしは、そのプレッシャーから、自閉症かというくらい家の中で言葉を発さなくなりました。

わかりやすく孤独をつくり出したわけです。

塾にも行かず、ひとりモクモクと自分のペースで勉強しました。(おかげさまで合格はしました)

孤独をつくり、原点に立ち戻る
中学になると家庭の中でも会話をしなくなった。また、ここでも基礎から自分のペースでコツコツがんばった。

ひとりで仕事を抱えこむ

わたしは、社会人になりSEの仕事に就きました。

入社して1~2年のうちは、プログラミングが本当に楽しくて、残業とか関係なくずっとやっててもいいくらいでした。

ただ、それが3年目以降になると、後輩の面倒をみるようになったり、お客さんや取引先の人とも話をするようになったりします。

つまり、技術だけではなく、人間関係の比重が大きくなったんです。

もちろん、お客さんや取引先、後輩にもいろんなタイプの人間がいて、当然、わたしが苦手とするタイプもいるわけです。

くわえて、比較的小さいプロジェクトであればうまくいくんですけど、大きなプロジェクトになればなるほど、意思疎通がうまくいかず、ひとりで仕事を抱えこむことが多かったです。

おそらく、そのとき心療内科に行ってたらウツって診断されてたと思います。

孤独をつくる
ひとりで仕事を抱えこんだ。(当然、コツコツ基礎から積みあげるスタイルでがんばっていた)

究極の原点(nTech)に出会う

極めつけは、nTech(認識技術)と、その開発者の NohJesu(ノジェス)氏に出会ったことです。

これはもう、これ以上の「原点」はないって感じの出会いでした。

nTechとは、ズバリ「間」を数式化(0=∞=1)できる技術です。

つまり「1」を規定できるものすごい技術です。

「1」とはなにか?「1」から「2」がどのように生まれるのか?

絶対世界と相対世界の「関係性」を説明できてしまう技術なんです。

これ、めっちゃワクワクしませんか?

だって、究極の「関係性」を説明できてしまうってことは、人間関係の問題なんて、ある意味、解決したも同然ですよ。

また、人間関係の問題を解決できるってことは、事実上、ありとあらゆる問題の根本原因をつかんだことになります。

これはもう、わたしの興味関心ポイントにドンピシャです。

まさに「不安」と「安心」の因果(脳の観点)を超えらえる技術に出会ったんです。

原点に立ち戻る
原点に立ち戻る得意技のおかげで、究極の原点に出会えた。

冷たい歯車の要因

もう一度、わたしのエンジン(得意技を含む)をまとめます。

  1. 不安(限界)
  2. 孤独
  3. 原点
  4. 安心(突破)

わたしは、①~④ のくり返ししかやっていません。

人間関係における原点はお母さん

わたしの人間関係における原点はお母さんです。

即身仏の例におきかえると、生死を超えた究極の「間」の一点がお母さんです。

それ以外には興味ない。
その一点ですべてを解決するんだ。

そんな感覚をいつももっています。(苦笑)

ちなみに、好き嫌いがはげしいってのとはちょっと違います。

お母さん以外には、そもそも興味がないので、好きとか嫌いとかもないんです。

その代わり、お母さん的な存在の人に対しては、めちゃめちゃ愛情をそそぐし、逆に助けられることも多いです。

一点への愛着(執着)が強すぎるんですね。

わたしの人生には、いつでもお母さん的な存在がかならずいます。

いちばんありがちなのは異性(彼女とか、妻とか)ですが、それ以外の環境にも男女関係なくだいたいいます。

たとえば、学校でよくしてくれる先生とか、職場でやたらかわいがってくれる上司とか、そんな感じ。

こういった存在の人とは、心の距離感がなく安心しきってるので、わたしの「表情」「言葉」「行動」はガラッと変わります。

お母さんが妻から子どもへ

結婚したばかりのとき、わたしにとってのお母さん的な存在(間の一点)は妻でした。

このときは、手をつないだり、マッサージをしてあげたり、仲良かったです。

しかし、子どもが生まれてからは、わたしにとってのお母さん的な存在は、妻から子どもへと変わりました。

そうです。

わたしはこのとき、完全に脳の観点(不安→安心の因果)の中にハマっていたんです。

部分だけをとり、違いだけをとる、脳の認識のクセにハマり、妻と子をバリバリ相対比較し、固定したものの見方をしていたってことです。

なので、子どもとはめっちゃ仲良くても、妻との心の距離感はどんどんひろがっていきました。

父と母が仲悪く悲しんでる子ども

この辺りから、夫婦の冷たい歯車がまわりはじめたのです。(苦笑)

家の外ではいつも疲れている

わたしは、即身仏のように一点を求めるエネルギーが強いです。

お母さん的な存在の人に対しては、完全に心をオープンにするけど、それ以外の人に対しては、心はクローズです。

ただ、そうは言っても社会のなか(家の外)で完全に孤立するのはむずかしいですから、クローズ状態でもそれなりに人と交流はします。

むしろ、本来の自分をかくし、ニコニコ笑顔で相手にあわせる典型的な日本人になります。

そのほうが、逆に心の安全を確保できるからです。(孤独をつくる得意技の発展形)

だから、比較的、接しやすいと思ってくれる人も多いと思いますよ。

しかし、それは偽りのわたしです。(笑)

家の外では、かなり気をつかい(無意識で)ガマンのコミュニケーションをしてるので、キホンいつも疲れています。

だから、せめて家の中ではゆっくりしたいという気持ちが強いです。

最後に

今回は、夫であるわたしのエンジンにフォーカスをしぼり、まとめてみました。

いろいろ書きましたけど、お伝えしたことは、脳の観点にハマり、①不安 → ②孤独 → ③原点 → ④安心 をずっとくり返してるってことに尽きます。

また、今回お伝えしたエンジンがどう妻のエンジンと関わっていたのか?

そして、冷たい夫婦の歯車がどんな風にかみ合っていたのかは、また別の機会にまとめたいと思っています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

以下、関連記事です。

↓ 妻のエンジンについてはコチラ。

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