こんにちは、みなみです。
自分の本音がわからないという人はよくいます。
たとえば、人から「好きなようにしていいよ」とか「あなたはどう思うの?」なんて聞かれたとしても。。
そもそも自分の気持ちや感情がわからないので、いったいどう答えればよいのかわからない。
自分の意見をハッキリ主張できず、好きなのか/嫌いなのか、楽しいのか/楽しくないのか、それもわからずに自信のない返答ばかりをくり返す。
それどころか、そんな自分をダメな人間だと自己否定してしまう人もいます。
人の意見にあわせ、建前だけで生きるのが当たり前になりすぎて、本音との区別ができずモヤモヤした気持ちを解消できない。
今回は、このような人に向けて、モヤモヤを解消するためのポイントをまとめてみました。
自分の本音がわからない
まず、自分の本音がわからない背景として、現代人はみな、SNSでつながってるため「敵をつくりたくない」という思いが、じつは強烈にあります。
敵をつくってもよいことはありませんしね。
その場にあわせて相手にあわせる。建前コミュニケーションが定着している日本人であればなおさらです。
では、自分の本音がわからなくなってしまうことと、敵をつくりたくない思いはどこからきたのか?
わたしは大きくわけて二つの影響があると思っています。
- 本音を言うと親に怒られる
- 本音を言うとアメリカに怒られる
本音を言うと親に怒られる
直接的な影響として、いちばん大きいのは、やはり、幼少期の家庭環境からの影響です。
たとえば、親がきびしい人で、かつ、自分の意見をまったく受け入れてもらえないことが日常茶飯事だったとしたら。。
つねに親の判断基準にしたがう毎日が続くわけですから、自分の本音がわからなくなるのは当然だと思います。
うまれたての赤ちゃんは、まさに本音でしか生きていません。
お腹がすいたり、暑かったりしたら、素直に「ギャー」と泣くことで表現をします。
2歳、3歳くらいになると、もう少し表現が豊かになり、4歳、5歳くらいになると「〇〇をやってみたい」とか「〇〇がほしい」など、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになります。
しかし、そのように親へ本音を伝えたとしても、そのたびに頭ごなしに「ダメっ」と怒られてばかりだったらどうでしょう?
子ども
本音を言うと怒られるんだ
といった脳の観点(判断基準)がだんだんと固定されていきます。
「判断基準」とは、〇と×を決める基準です。
つまり、このような環境で生まれ育った人は「自分の本音を言う → ×」という機械的条件反射による因果パターンが出来あがってしまうということ。
脳は違いが大好きで、〇と×をハッキリわけなければ認識できない特徴をもってます。
そして「×を避けて、〇を得る」という脳の初期セッティングも忘れてはなりません。
自分の本音を言うことに、強烈な×のイメージがあればあるほど、その後の人生において本音を言うことを避けつづけるようになります。
そして、自分の気持ちや感情にしっかりとフタをして、本音がわからなくなってしまうのです。
本音を言うとアメリカに怒られる
自分の本音がわからなくなってしまう背景として、もうひとつ大きくて、かつ、根深いものは、われわれ日本人がアメリカから受けた影響です。
本音が言えない自分は、じつは日本そのものです。
日本は、戦後のアメリカのGHQ政策によって、それまでの日本人としてのアイデンティティを骨抜きにされました。
原爆を二つも落とされたあげくに、東京裁判によって戦争犯罪国家にまつりあげられた日本は、その後もTV爆弾やバブル爆弾ともいうべき大打撃をアメリカから受け、いわば、ゾンビ状態になってるのが今の日本の現状です。
もう二度と熱くなりません
と言いながら、アメリカにしたがって、アメリカの後を追いかけている日本の姿は、まさに親と子どもの関係そっくりだと思うのです。
本音を言うとアメリカに怒られる。
またひどい目にあわされる。
本音がわからない理由は、日本人の無意識深くに刷り込まれている集団トラウマが影響しているということです。
※自分の本音がわからなくなってしまう背景については、こちらの記事にも関連していますので、ぜひご覧ください。
自分を後回しにしてしまうのはなぜか?人間だけが自己否定をする理由なぜ自分の本音がわからないのか?
さらに深掘りをして、なぜ自分の本音がわからなくなってしまうのでしょう?
自分の本音がわからない原因です。
そもそも自分の「本音」以前に「自分」がわからなければ、そこから先に話は進まないはずです。
これはごくごく当たり前の話だと思っています。
人間とはなにか?
生きるとはなにか?
それがわからなければなにもわからないのと同じです。
しかし、残念ながら、こういった哲学的なお話になると「そんなのわかるはずない」「考えても仕方のないこと」などと捉えてしまう人はとても多いです。
わたしは、それこそが自分の本音がわからない人の特徴だと思っています。
つまり、本音(自分)から目を背けているということです。
なぜ自分が何者なのかわからないのか?
では、さらに深掘りをして、なぜ自分が何者なのかわからないのでしょう?
自分の本音がわからない根本原因です。
それは、認識の基準点が「5感覚と脳」に固定されているからです。
5感覚と脳を基準にした人間の認識方式には限界があります。
そもそもの大前提として、脳は存在を「ある」としか認識できません。
つまり「自分=この体」という認識が当たり前になっているのが人間です。
しかし、本当に「この体」は自分なんでしょうか?
だとしたら、自分と自分以外の境界線はどこなんでしょう?
皮膚のシルエットラインでしょうか?
じゃあ、髪の毛は? 指の爪は自分なんでしょうか?
明確な境界線はひけないはずです。
もし仮に、髪の毛が自分だとしたら、その髪の毛をカットした場合、それは自分なんでしょうか? それともゴミでしょうか?
条件状況によって変化する自分は、相対世界の中に存在する自分。
つまり、ニセモノの自分です。
脳は本来の自分が何者なのかをわからなくさせます。
アバターとなるニセモノの自分を自分だと錯覚させる作用があるんです。
ニセモノの自分を自分だと強烈に思い込んできたのが、人類500万年間の歴史です。
自分に対するイメージがそもそもニセモノだったわけですから、自分が何者かなんてわかるはずないです。
5感覚と脳の限界(観点)を超えて、なぜニセモノの自分を創る必要があったのか?
まずは、その仕組みを理解する必要があります。
脳の認識については「認識の3要素」として、こちらの記事にまとめています。
【nTechの理解】認識の3要素(主体・客体・背景)とは?モヤモヤを解消するためには?
自分の本音がわからないモヤモヤを解消するには?
正しい問題の規定がなによりも重要です。
自分が本当にやりたいことや好きなことなど、本音はだれでももっているはず。。
だけど、無意識深くで本音にフタをして、ゴールを見失ってるのが多くの日本人の現状なんです。
だからこそ、そうそう簡単にゴールを見失わないほどの ”正しい問題の規定” がとても重要です。
ゴールに向かって走るエネルギーは「現在地」と「理想地」のギャップ幅の大きさによって決まります。
自分はどんな問題を解決したいのか?
その問題の規定によって、今の自分の現在地とともに理想地(ゴール)も明確になります。
現在地と理想地のギャップを埋めたいという意志こそが、モチベーション(エネルギー)であり、感情であり、それこそが自分の本音だと言えるのです。
自分の本音が明確になることで、好き/嫌い、楽しい/楽しくない、といった判断基準も明確になるため、自分が発する一つひとつの言葉にも、気持ちや感情エネルギーがのっかり、それが自信のあらわれにもなります。
アインシュタインの名言
そのむかし、アルベルト・アインシュタインは、こんな質問をされ、こう答えたそうです。
わたしは地球を救うために、55分はその問題を明確にすることについて考えるでしょう。そして、残りの5分で、それを解決しようと試みるでしょう。
つまり、1時間しか残っていない時間のうち、55分間を「問題の規定」に使うと言ったのです。
それほどまでに問題を規定することは重要であり、その規定次第では、まったく異なる理想が創られてしまうということです。
まとめ
ここまでの話をまとめます。
- 自分の本音がわからなくなる背景は大きく2つ
- ①親からの影響、②アメリカからの影響
- 本音がわからない原因は「自分が何者なのかわからない」から。
- 自分が何者なのかわからない根本原因は「5感覚と脳」に固定されているから。
- 脳は「この体の自分」という認識を当たり前にさせる。
- この体の自分はニセモノだから、自分が何者なのかわからないのは当然。
- 正しい問題の規定がなによりも大事。
- 正しい問題を解決する意志こそが本音である。
以上、自分の本音がわからない人に向けて、モヤモヤを解消するためのポイントでした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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